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FFXIのプレイ日記。放浪ネコのSSお気楽更新
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あーなんだっけ?何か忘れてるんだよね・・・

ああ、そうか小説か
なんだっけなー、どこに書いてたかなー・・・?

あったあった、こんなところにあったよ

え?読みたいの?まじで?
もう過去の話だから多分あらすじ以前に忘れてる人が多いと思うんだけど・・・

エロイミスラがあーんなことy

すみませんウソデス

そんなわけで続きうp
しかも少々グロいです、気分悪くはならないと思うけど会社や学校で読むのはお勧めできない

警告はした、あとは君次第

4:救出

 時間が無い…

こんなにも時間が無いものかと思うと一分一秒も無駄にしたくない
白い満月は、わずかずつ西に傾き始めている
夜が明けるまで少しでも作戦を練らないといけない

「何かいい考えでもあるのか?」
ファルに聞いてみる、助けに行くと言ってるのだからそれなりの案はあるのだろう

「え?ねぇよそんなの、二人なら何とかなるって」
聞いた俺がバカだった、猪突猛進なこいつに案があるとは思えない
結局、今日は解散にして明日にでも人数の配置、周辺の様子を見てから考える
そこまで話してファルと別れた

実際の救助は己自身で行うしかなさそうだ
ファルにはせいぜい囮になってもらって逃げ回ってもらうしかない
多少の犠牲は仕方ないだろう

そのことばかり考えながらモグハウスへの道を行くと、前方からの長い人影が足元に見えた
顔を上げると、チュニックを来た女が歩いてくる

その表情はフードに隠れうかがえないが
黄金色の穂の色をした尻尾がミスラ族をうかがわせる
面倒ごとは明日のこともあるしごめんだ、足早に立ち去ろうとすれ違う瞬間
女が何かをつぶやいた

立ち止まって振り向く、女は背を向けたままだった
「所詮この程度か、汚らわしきヒュームよ」
今度はハッキリ聞こえた、それと同時に女が腰から短剣を抜きこちらに投げつける
風を引き裂く音がして頬に痛みが走る、とっさに避けたものの少しかすったらしい
短剣に気を取られ油断していた俺の目の前に女が現れる
「しまっ・・・」
次の瞬間には転地が逆になる、無様に転ばされると思うときには
すでに女は俺に馬乗りになり喉元には短剣が押し付けられていた

「・・・」
女は黙っていたが、フードから見える表情は落胆していた
「・・・」
俺も黙っていた、反撃する手段などいくらでもある
女の行動次第だろう、場合によっては殺してしまうことも選択のうちにいれておく

「お前は、何のためにあの子を救おうとする・・・・・・」
女の口から出たのは意外な質問だった
「なぜ、そんなに他種族の問題に首を突っ込みたがるのだ・・・」
「俺がそうしたいと思ったからだ、シルファに外の世界を見せたい・・・それだけだ」
女が少し驚いた顔をしたが、やがて目を細めると声をあげ笑いだした
「あっはっはっは!外の世界を見せたい?なんだいそれは」
「お前達女がやっていることではないか?街の外にでて旅をし、この世界を巡ること」
急に黙る女に、俺は続けて言ってやる
「それをさせたいのさ、図書室の本じゃ学べないことも多いだろう」
「・・・・・・」
「シルファは道具ではない、一人のアルタナの子だ!」
「黙れ・・・」
女が搾り出すような低い声で俺の言葉に制止をかける
「お前にはわかるまい・・・あの子の生まれ持った哀れな運命を・・・」
「・・・・・・」
ギリッと唇を噛み、悔しそうな顔の女
「男として生まれてしまっては種族ために生き、種族のために死ぬ・・・これが決まりだ」

決まり、運命、それに翻弄される哀れな種族
「・・・では何故それをくつがえそうとしない」
「なんだと・・・?」
「なぜ試そうとせず運命に逆らおうとしない、それともできないほど貧弱種族なのか?」
「ッ・・貴様ぁ!」
女が短剣を振り上げる、俺は同時に地面の砂をつかむと女めがけて投げつけた
「うぐっ」
目に砂が入ったのか、顔を手で覆う女の隙をついて地面に引き倒す
両手を地に押さえつけて不動を抜きその喉元へ押し付けた
「形勢逆転だな・・・安心しろ、質問に答えれば殺しはしない」
悔しそうな顔の女、しかし抵抗するわけではなくただじっと俺を見つめていた
「明日の儀式の情報を知っている限り教えろ、無駄死にしたくなければな」
ある意味無茶苦茶な質問だった、まぁ正直に答えるわけもないだろう
「儀式の最中に乗り込むつもり・・・?それは、本気なのか・・・」
「・・・」
あえて答えないのは相手にこっちの情報を伝えないためだが
この女には何故か話してもいい気がしてしまうのは何故だろうか
「わかった・・・逃げないから手を離してくれ」
喉元に不動を押し付けたまま片手を離してやる、抵抗するものなら始末するだけ
女は胸元を探ると一枚の紙を取り出した
「明日の警備配置だ・・・必要ないと思ったがな・・・」
「・・・」
紙を取り上げゆっくり女から距離をとり離れる
女は起き上がると背を向け歩き出した
「お前の腕を信じよう、私の哀れな・・・を救ってくれ」
最後のところが聞き取りにくかったものの何を救えというのだ
疑問のまま、女の姿は闇に溶けていく

再び訪れる静寂
情報と取れるかわからない紙切れ一枚を手に
俺は立ち尽くすしかなかった

 

結局モグハウスへすぐ戻ったもののなかなか寝付けず、朝の光が差し込まぬうちに目が覚めた
多分一、二時間ほどしか寝てない気がする
でも、いつもそうだった。大事な作戦や戦へ発つ日の朝はこうやって目覚めてしまう

部屋を出て不動を磨くための水を汲みにいく
この国は広い、そして何よりも他国に比べて水が豊富だ
どこのエリアにも水が流れ込み、小川や池を作り流れてその水は枯れることもない
川辺に下り、小さな手桶に並々と注ぐとモグハウスへ戻る

シルファが連れていかれ、主を失った薄暗い部屋の中は相変わらず静かで物音ひとつしない
無断で使うのも気が引けていたが身を隠すのに丁度よかったので使わせてもらっている

手桶の水をテーブルに置き、不動を腰から外すと
用意してあった木綿布と砥石を使い黙々と磨き上げていく

こういう時は何も考えない
ただ無心に、集中し、不動にくもり一つないよう磨くだけだ
そうしないと切れ味が落ちてしまうし、それが刺さって抜けないと自分にも致命傷になる

(こう武器を磨くのは久々だな・・・)

タブナジアでの大戦前もこうしていた
黙々と武器を磨く俺に、誰かが話しかける。顔はわからない・・・でも知ってる
そいつは今どうしてるだろうか、助かったのだろうか
それとも、死・・・
「くっ・・・」
不動を握る手が熱い、集中しろ・・・自分が何をするべきか
何も守るべきか・・・

シャッ・・・シャッ・・・

意識を集中すればするほど深みにハマっていく
その結果、武器が仕上がる頃にはすっかり日が昇りきっていた

ファルとの約束の時間には間に合ったが、なぜかあいつのほうが妙に緊張している
昨日の出来事を話すと驚いていたが、貰った紙を見せると手に取りしばらく見つめていた
「たしかに・・・本物だな。ほらここに調印あるだろ?」
指をさした先には赤い字で書かれた文字が印されていた、よく読めないが種族用語なのだろうか
「偽の配置書じゃなかったのか・・・」
「少なくとも本物だな」
返してもらい紙の隅に押された小さな印をながめる
「隊長クラスが持つやつかもな、入手先はわかんねえけど」
そんな紙を渡すなどありえもしないが、あの女の正体は何者だったんだ・・・
作戦を練る間、そんな疑問がずっと頭の隅に残った

「上手くいくかわかんねぇけど・・・失敗したら俺たちも死ぬ・・・よな」
作戦計画がほぼ完了した時、急にファルがポツリと言う
この状況じゃ言いたくなるか・・・
「怖いか?」
「ばっ・・・ちげぇよ・・・」
そう言いながらも答えるファルの顔は顔色青い
そうだ、死を覚悟するには本当の強さがいる
「お前は・・・どうなんだよ・・・」
ファルが俺を見る
「死など恐れない、目的遂行のためなら腕がもげようが臓物が出ようがな」
目線を真っ直ぐに見つめ返して言い返してやった
ゴクリとファルのつばを飲む音が聞こえる
「わかった・・・」
頭をボリボリかくとファルが小さくつぶやく
いつの間にか日が傾きかけ、夜の帳がかかろうとしている
俺は奴の肩を軽く叩き歩き出した
「作戦決行だ」

月が異様なほど濃い色をしていた気がする
俺は木々の間を進み、一番近い屋根へと飛び移る
そのまま静かに屋根を移動し、上から様子をうかがうと
儀式に配置されている兵は建物を囲むように約10人ほど
多分そのうちの半分はファルが引き付けてくれるだろう

シルファの姿を探したがいない・・・
小屋の中から声が聞こえる、若い娘達の声と兵士らしき女の声
多分この中だろう、もうすぐ助ける・・・待ってろシルファ

しばらくそのまま息を殺し兵たちの動きを見る、作戦の刻までもう少しだ・・・
気持ちは不思議と落ち着いていた
しかしなぜだろう、この心の奥から湧き上がる何かは

そうだ・・・俺は、無力ではない
気持ちを切り替えろ、俺は誰だ
バストゥーク最狂の暗殺部隊にいた、戦場での敵の命など何とも思わない非情な男

 俺は……

目を閉じ、ゆっくりと深く、深く深呼吸をする
再び目を開ければ、俺は昔の俺になっているのだろう

バサバサッ!
突如静寂を裂かれる羽音、翼のシルエット

きた・・・

突然の急襲に下が騒がしくなる兵士達の応援を叫ぶのが聞こえる
小竜のブレスの音、それを直にあびたのか悲鳴をあげる兵士の声

しばらくすると羽音と、数人の足音が離れていくのがわかった
限られた時間はわずかだ、もう行くしかない

腰の不動を抜き、残され慌てふためく兵士の一人にダイブ
そのままフードごと頭をつかむと白い喉に不動を突きたてる
何が起こったの・・・そんな目で俺を見た若い兵士の目からは急激に生気が消えていった
「ひっ」
後ずさりしながらも距離をとり、武器を抜く他の兵士達
ジリジリと間合いを取りながら切りかかってくる一人の腕をねじりあげ蹴倒す
剣と剣のぶつかり合う激しい音だけが薄明るい月の下に響く

振り下ろされる剣を身をよじってかわし、そのまま切りかかる
無論、峰打ちなどしない確実に相手が即死する手段
下から不動を振り上げる、切れた布の破片が花の如く散り、羶血が雨のように降りそそいだ。
それを身体に浴びながら俺は

何故か酷く高揚していた

「うわぁぁああ!」
兵士の一人の振り下ろす剣をガードし、空いている腹に蹴りをいれ転がす
仲間が殺され、怒りに満ちている彼女らに冷静に判断ができるはずがない
別方向から切りかかってきた兵士の剣を払いのけ、不動を心臓に突き上げた
背中から見えた片手剣は彼女が着ていた服が多少拭き取ったものの、ベッタリ血がついている
それを引き抜くと、地に伏せビクビクと痙攣しやがて目を開いたまま絶命した

足リナイ・・・血ガ・・・

仲間を次々と殺され、やがて怖気づいて逃亡する者も現れる
しかし、果敢にも向かってくる兵士もまだ多かった
そいつらの一人のみぞおちに一発食らわせ、腹を押さえ屈みこもうとする首に
俺は不動を勢いをつけて振り下ろす
真っ赤な鮮血が、また俺の服に、顔に飛び散る

モット・・・

転ばされた兵士が自棄になって剣を振るってくる
それを2、3度受け流し胸ぐらをつかんで喉を掻っ切る
やがて、あちこちで真っ赤な水溜りができて兵士達の殆どが死に絶えていた

「鬼神だ・・・」

小さく聞こえる声、鬼神・・・そうだ、今の俺によく似合うだろう
戦いが楽しい、血を見るのが楽しい、死を見るのが楽しい・・・

血溜りと死体の中、最後の兵士の下へゆっくりと近づく
小屋の見張りそしていただろうと思われるミスラの兵は、もう腰が抜け座り込んだままだった
彼女の髪を掴み上を向かせ、そのまま見下ろす
「助けて・・・お願い・・・」
懇願する声、多分そう言ってる
でも聞こえない、聞こえない

頭を地べたに押し付けると、白く見えたうなじに不動を突きたてる
何度か撥ね動く体はやがて新たな血溜りをつくっていった。

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無題
ヌンジャこぇーーΣ( ̄□ ̄;)
戦闘シーンの描写がリアルでステキですた。
堪能しました。
不動研ぎ、のくだりは不動しらないとわかりづらいかもしれませんな。
rigoutat 2009/05/17(Sun)08:07 編集
無題
リグさん>>確かにw不動が片手刀とわかる人はすくなそうですね。
まーこんなブログを覗くのはLSメンしかいないと思ってるので堂々と書いてるわけですがw
戦闘シーンは某ゲーム実況の1シーンを取り入れてます、個人的に大ファンなので。許可もいただてますぜw
文月@管理人 2009/05/18(Mon)00:06 編集
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